欧州の若き天才マーフィー、新春ダッシュ!「勝利が最も大切」
2019年1月17日 05:30 ――ここまで関東リーディングトップの6勝。初めて乗る馬が多い中で結果を残しているが、どんなスタンスでレースに向かっているのか?
「とにかく(過去の)リプレーを見ている。上位人気4、5頭のリプレいを見て展開を研究する。ただ、いくら頭の中で考えてもゲートを出たらプランは変わる。そうなっても大丈夫なようにしています。レースの結果は展開によって大きく変わるし、勝負どころは展開によって違うので」
――短期免許で来日する外国人騎手は「中山はトリッキーで難しい」という話をよくする。自身はどう捉えているか?
「ここまで乗ってきて中山が特別難しいとは感じない。正直な競馬場ですね」
――先週は中山で行われた田辺騎手の800勝セレモニーにも参加していた。
「英国だとこれで何百勝だからとセレモニーは行ってくれない。日本みたいなお祝いは凄くいいですね。田辺さんは普段から仲良くしてもらっているし、彼は凄くいいジョッキーだから」
――今の勢いならマーフィー騎手もすぐに100勝しそう。
「(天に祈るポーズをしながら)そうなるように神様に祈りたいですね」
――JRA重賞初勝利が懸かるAJC杯ではメートルダールに騎乗。1週前にもまたがっている。
「追い切りでは凄くリラックスした走りができていたし、乗った感触はとても良かった。いい馬だなと思った。戸田厩舎は絶好調(先週の京成杯をラストドラフトでV)なのでここも頑張りたい」
――今回の来日は残り2週(27日まで)で終わる。何か予定はあるのか?
「(所属先の)国枝師と一緒にノーザンファーム天栄にアーモンドアイを見に行くんだ。しがらきも見学に行ったことがあるけど、とにかく凄い施設だったから楽しみにしている」
――最後に意気込みを。
「日本に来た当初からずっといい馬に乗せてもらっている。本当はここまでももっと勝たなくちゃいけなかった。自分にとっては勝利が最も大切なことですから。なので一つでも多く勝ちたい」
◆オイシン・マーフィー 1995年9月6日、アイルランド生まれの23歳。13年に英国騎手免許取得。18年シーズン成績は708戦121勝(英国2位)。主なG1勝ち鞍は17年フォレ賞(アクレイム)、18年ドバイターフ(ベンバトル)、サセックスS(ライトニングスピア)、愛チャンピオンS(ロアリングライオン)。JRAは昨年12月15日に短期免許で初騎乗。3戦目の舞浜特別(サニーダンサー)でJRA初白星を挙げる。1メートル65、53キロ。今回の短期免許は1月1〜28日。