【根岸S】マテラ、速攻劇へ加速 ラスト圧巻12秒1
2019年1月25日 05:30 砂のスピード自慢がハツラツと坂路を駆け上がった。マテラスカイは開門直後に姿を見せ、アラウン(4歳500万)と併せ馬。馬なりでラップを刻むごとにスピードをグングンと乗せていく。ラストの2Fは12秒4〜12秒1でフィニッシュ。ラスト1Fはグイッと脚を伸ばして、半馬身先着した。高野助手が追い切りの意図を説明する。
「先週しっかりとやっているので、目いっぱいにはやっていません。反応を確かめる程度。楽にいい時計が出たし動きは問題ない。息遣いも悪くなかったです」
4走前のプロキオンSを1分20秒3という驚異的な日本レコードで駆け抜けた。この記録は当分、破られないだろう。そう思わせるほどの時計、さらなる飛躍を抱かせた。ところが、前走の兵庫GTはハナを奪うこともできずに5着に敗れてしまった。
「敗因はつかみづらいところもあるんですけど、時計がかかる馬場はあまり良くないのかな。ジョッキーとも“ワンターンの競馬の方がいいのかな”という話にはなりました」
今回は広い東京のダート1400メートルが舞台。ダートスタートとはいえ、距離に左回りと勝ったプロキオンSと同じ。「前走のダメージはないし、状態はキープしています。毛ヅヤもいいですね」。叩き4走目、気配落ちは見られない。
有力馬は中団、後方から末脚勝負のタイプがそろった印象だ。サイタスリーレッドがシルクロードSに回ったことで、強力な同型も見当たらない。「あまり主張する馬はいなさそう。自分の競馬をして、後はどこまで粘れるかでしょうね」。伸びゆく4歳馬の挑戦を徹底完封へ。胸がすく“速攻劇”に期待しよう。