【フェブラリーS】強気の菜七子!「1着でゴール駆け抜ける」
2019年2月15日 05:30 聖バレンタインデーに行われた会見。競馬がチョコレートのように“甘く”はないことを十分に知った上で、菜七子は大一番に向け、臆することなくこう答えた。
「勝つイメージって大事なので。(フェブラリーSと同舞台の)東京のダート1600メートルは勝ったこともあるし、1着でゴールを駆け抜けるようなイメージはしている」
G1初騎乗、テン乗り、強力なライバル馬たち…。越えるべき山はとてつもなく高いが、視線の先にあるのは最高峰だけ。「G1ですし、(周囲は)みんな強い馬だけど、コパノキッキングだって強い馬。負けたくない」と言い切った。
同レースでは「競馬学校時代から一番の憧れ」と話す武豊との対戦も待ち受ける。菜七子が日本ダービーを初めて生観戦したのが15歳だった13年。武豊騎乗のキズナが豪快な追い込みで差し切った。ただ、JRA通算4039勝の日本競馬界のレジェンドに対しても、崇拝の念を抱きながらも「一緒に乗れるのが凄くうれしいという気持ちと、負けたくないという気持ちがある」と一歩も引かない。
15日は運命の枠順確定。コパノキッキングの馬主である?コパこと小林祥晃氏(71)が「他馬に絡まれたくないので外枠がいい」と話す中、菜七子も「この間、コパさんと“7枠13番がいいね”と話しました」。コパ氏が今年のラッキーナンバーとして推奨するのが5と8で、足して13。自身の愛馬コパノリッキーが14年にフェブラリーSを制した時も7枠13番、ラストランで勝利した17年東京大賞典も7枠13番だった。今回のフェブラリーSは14頭立てとなり、馬番(13)は7枠ではなく8枠となるが、いずれにしても外枠希望だ。
「ジョッキーを目指していたときからG1は憧れでした。本当に選ばれた馬と人しか出られないと思うので頑張りたい。キッキングと私のレースができれば…。今は(不安より)楽しみな気持ちの方が大きい」
その表情はどこか吹っ切れ、“甘く”はない勝負師の顔そのものだった。