【京王杯2歳S】菜七子 反応もパワーもグレイト!開業22年目“師匠”根本師に初タイトル贈る

2019年10月31日 05:30

<京王杯2歳S>藤田菜七子を背に併せで追い切るグレイトホーン(右)(撮影・西川祐介)

 デビューから3戦連続で手綱を取ってきたグレイトホーンの最終追いを終えた菜七子が、満足そうな表情を浮かべた。

 「馬の状態は引き続きいいですね。少し左にもたれるところはあったが、反応も良かった。新馬戦の時よりも凄くパワーアップしています」

 美浦ウッドコースで、僚馬のファイアプルーフ(牡4、障害未勝利)を4馬身追走。残り3Fで内から並ぶと、ラスト1Fで手綱をしごいた菜七子の合図に応えるように2馬身先着した。5F66秒6~1F12秒6。水分を含む重いチップをものともしなかった。

 自身20度目となるJRA重賞騎乗。今回は特別に心に期するものがある。「(自分が所属する)根本厩舎の馬で重賞に乗るのは初めてだし、凄くうれしい」。根本康広調教師の管理馬はこれまでJRA重賞に41頭出走し【0・1・1・39】で、05年ダイヤモンドSでのハイフレンドトライの2着が最高。それだけに、菜七子は「(新馬戦2着の)東京コースも問題ないし、いい結果を残せるように頑張りたい」と、開業22年目となる師に初タイトルをプレゼントしようと気合十分だ。

 根本師も「新潟リーディングを獲得したことで、周囲も無視できない騎手になった。マークが厳しくなる中でも、菜七子がスタートを決めてくれれば…」と、“愛娘”にエールを送った。

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