【AR共和国杯】ルック 自己最速!重賞2勝目が見えた坂路4F52秒9

2019年10月31日 05:30

<アルゼンチン共和国杯>単走で追い切るルックトゥワイス (撮影・亀井 直樹)

 今週の中央競馬はG1開催こそないが東西で4重賞の豪華版。日曜東京メイン「アルゼンチン共和国杯」でG2連勝を狙うルックトゥワイスは栗東坂路で最終追い。好時計をマークし万全の態勢をアピール。秋G1戦線に名乗りを上げるか。

 自己ベストに迫る好タイムで態勢を整えた。目黒記念の覇者ルックトゥワイスは坂路で4F52秒9をマーク。しまいは右ステッキを入れ、しっかり追われた。2年前の秋に出した4F52秒7に次ぐ、自身No・2のタイム。最終追い切りの時計としては“過去最速”だった。見届けた藤原英師も、満足げに感触を口にする。

 「元々時計は出ない馬やけど順調に来ている。休ませて体調を良くさせたし、ええんちゃうかな。タイガー(ウッズ)も調子さえ良ければ勝てるんやから」

 秋初戦に予定していた京都大賞典は態勢が整わず見送ることになったが、仕上がりに不安はない。短期放牧を挟み、乗り込んできた。1週前はポリトラックでラスト1F11秒5の末脚を発揮。切れのある動きで状態の良さをアピールした。

 藤原英厩舎らしく、成長に合わせてじっくり育ててきたステイゴールド産駒。今年初戦の日経新春杯(2着)でメドを立て、前走の目黒記念で重賞Vを飾った。今回と同じ舞台を日本レコードで快勝。指揮官は「乗り難しさがあるのはステイゴールド産駒らしいけど、テン乗りのダミアン(レーン)で勝っている。能力はあるし、うまく立ち回ってくれたら」と力を込める。

 G1の谷間に行われるG2だが、近年は出世レースとして目が離せない。15年ゴールドアクターは有馬記念を勝ち、16年シュヴァルグラン(ジャパンC)、17年スワーヴリチャード(大阪杯)も翌年にG1を制した。藤原英厩舎は昨年、同じステイ産駒のパフォーマプロミスでV。指揮官は「条件は合っているし、ハマった時はいいパフォーマンスをするから」と当レース連覇へ期待を寄せた。“二度見する”という意味のルックトゥワイス。厩舎期待の遅咲きが、春と同じ舞台で“もう一度”輝きを放つ。

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2019年10月31日のニュース