【ホープフルS】ブルーミングが心身成長 母と姉も中山で実績あり

2019年12月25日 05:30

逍遙馬道で運動するブルーミングスカイ

 19年、JRA競馬のラストG1となる「第36回ホープフルS」(28日、中山)。名門・角居厩舎が送り出すブルーミングスカイは、前走1勝クラスの黄菊賞で4着完敗。それでも、今はまさに成長し、充実している真っただ中。厩舎実績、脚質、血統から考えても、ここで一気に開花する可能性は十分だ。

 人気のコントレイル、ワーケアは広いコースで結果を出してきた。共に2勝目は東京で挙げている。初の中山でコーナー4つの小回りはどうなのか?そんな疑念はよぎる。

 数字は雄弁だ。ブルーミングスカイは走るごとに馬体重を増やしている。前走はデビュー戦との比較で14キロアップ。担当の清山助手がここまでを振り返る。

 「この半年で10キロ以上は増えているし、成長はしています。体のシルエットは仕上がっている。後はメンタルが成長して、コントロールが利いてくれればいいんですけどね」

 この中間はずっと坂路で時計を刻んできたが、1週前はCWコースで3頭併せ。2頭を先行する形で大外を回り、ラストは僚馬を置き去りにしてみせた。

 「後続をリードして、馬場で動けるようになったのはいい。ワガママな部分はあるけど、少しずつこちらの指示に従えるようにはなってきた。ポテンシャルには魅力を感じています」

 学習を重ねるごとに、メンタルにも進境を見せている。戦歴をひも解けば、新馬戦3着。勝ち馬マイラプソディは3連勝で京都2歳Sを勝った。前々走も京都2歳S3着のロールオブサンダーから0秒1差の2着。そこから寸法を測れば、十分にやれてもいい。

 コーナー4つの1800メートル、小回りの小倉で未勝利勝ち。「ポジションを取りにいこうと思えば、取りにいける脚はありますからね」。この舞台で前へ行けるのは魅力。母ブルーミンバーは7勝の内4勝を中山で挙げた巧者だった。全姉トーセンブレスも馬券絡みは全部中山で、フラワーC2着の実績を持つ。血は中山への適性を裏付けた。19年ラストは、この馬で勝負!

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