【アンタレスS】ウェスター 重賞初V!9度目挑戦で悲願「能力はやはり高い」

2020年4月20日 05:30

<アンタレスS>後方追走から差し切り、悲願の重賞初制覇を果たしたウェスタールンド(撮影・平嶋 理子)

 G3第25回アンタレスSが阪神競馬場で行われ、ウェスタールンド(セン8=佐々木)が4角を前に一気スパート、直線は外から突き抜けた。今回が重賞9度目、ダート重賞8度目挑戦。悲願の初Vをつかんだ。

 ウェスタールンドは4角を前に進出を開始すると、直線でゴボウ抜き。上がり最速35秒0の末脚で突き抜けた。長所を引き出した藤岡佑が冷静に振り返る。

 「1コーナーで先行争いが激しくなるのが見えました。以前より行きっぷりは良かったけど、この馬のスタイルだと思って下げました。3コーナーから持ったまま上がって行けたし、能力はやはり高いですね」

 やっとタイトルをつかめた。名門・佐々木厩舎はこれまでJRA重賞を46勝しているが、ダート重賞Vは意外にも初めてだ。

 「3、4コーナーの脚はびっくりした。圧勝だったしね。去勢したことをきっかけに良くなった。この後はノープランだけど、考えるとしたら帝王賞(6月24日、大井)になるのかな」

 8歳を迎えてもまだまだ元気いっぱい。鞍上も「魅力的なスタイルを持った馬。この勝ち方を見れば年齢は気になりませんね」とサラリ。個性的なベテランが、これからもダート界を盛り上げる。

 ◆ウェスタールンド 父ネオユニヴァース ユーアンミー(母の父マーケトリー)セン8歳 栗東・佐々木厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績30戦6勝 総獲得賞金1億9740万5000円。

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