【アイビスSD】“千直名人”西田モンペルデュとV一直線 過去10年勝利数No.1

2020年7月22日 05:30

モンペルデュ

 “千直名人”が今年も新潟の名物重賞に参戦する。15年から5年連続でアイビスサマーダッシュに騎乗しているベテラン西田雄一郎(45)が、今年は初コンビとなるモンペルデュに騎乗。今回が芝初挑戦になる同馬だが、ダートを主戦場にしている馬が意外に活躍するのが千直競馬。西田も“その気”で得意重賞獲りに挑む心構えだ。

 過去10年の新潟芝1000メートルの勝利数No・1。アイビスSDは10年ケイティラブ、17年ラインミーティアで2勝。自他ともに認める“千直名人”西田が今年コンビを組むのは、全5勝をダートで挙げているモンペルデュ。今回が芝初挑戦となるが、千直競馬は意外とダート馬が活躍している。過去1年の勝ち馬32頭中8頭が前走ダートからの転戦。初芝だからといって、ノーチャンスではない。

 【初速が欲しい】「千直は最初の1~2Fの位置取りが大事。それだけに初速が欲しい。ゲートが開いて出していくより、自分から行ってくれた方がいい」と西田。ダートを主戦場にしてきた馬の千直適性を見極めるポイントについては「坂路で追い切りをすればイメージは湧く。最初の一歩目のスピードでだいたい分かる」という。モンペルデュは坂路調教が主体。鋭いダッシュ力を鍛えている。5勝は全て逃げ切りとテンのスピードは申し分ないだけに、適性は高そうだ。

 【ノーミスで】「当然、出遅れないこと。周りに同型がいるのかどうかで変わってくるが、スムーズに、なるべくノーミスで。リカバリーが利かないから」と明かした。ラブカンプー、アユツリオヤジなど同型はいるが、西田の頭の中ではシミュレーション済み。「ここまで来たら得意意識を持って乗りたい。ワクワク感があるし、乗る以上は千直適性があると思って乗る。うまくサポートできれば」と西田。“千直名人”は虎視眈々(たんたん)と牙を研いでいる。

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