【エルムS】サトノティターン、馬具効果 藤岡康「行きっぷりが良かった」

2020年8月6日 05:30

サトノティターン(撮影・千葉茂)

 【東西ドキュメント・札幌=5日】馬具は時として競走馬を激変させる。エルムSに出走するサトノティターンの両目にはブリンカー。視界を遮る矯正馬具の効き目が同レース2連覇の懸かる藤岡康をその気にさせた。「ブリンカーを着けて行きっぷりが良かった。初めて乗ったので以前との比較はできませんが、しまいも突き放す感じ。馬具効果はありました」。梅崎ら担当記者に振り返った追い切りはダートコースでの併せ馬。軽く仕掛けただけで同厩舎のサトノエスペランサ(3歳未勝利)に外から5馬身先着した。

 藤岡康がモズアトラクションで優勝した昨年、サトノティターンは兄・藤岡佑の手綱で3着だった。ニレの木(エルム)のバトンをつなぐ兄弟リレーは馬も同じ。全兄マチカネニホンバレ(09年エルムS優勝)に続く兄第Vも懸かる。弟馬は巨体で知られた兄より40キロも重い580キロ強のマンモス君。自身のJRA重賞最高体重V記録(19年マーチS優勝時の572キロ)を塗り替える可能性もある。「大きな馬だから器用さが求められるコースをどう克服するか。考えて乗りたい」

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