【紫苑S1週前追い】女王撃破へ関東勢夏越え成長
2020年9月4日 05:30 【東西ドキュメント・美浦=3日】厳しい残暑が続いているが、競馬の暦では夏は今週末で終了。来週からは中山、中京で秋競馬が開幕する。浜田はひと足早く、来週の重賞出走予定馬の1週前追い取材に奔走した。注目はやはり秋華賞トライアルの紫苑S。オークス5着のマジックキャッスルは坂路の併せ馬で4F52秒2をマークして併入。国枝師を直撃すると「動きは良かった」と納得の表情。「暑さは大丈夫。体はそんなに変化はないが、気持ちの面は春より随分、落ち着いた」と好感触を口にした。
一方、オークス6着チェーンオブラブは、Wコースで2勝クラスの古馬をあっさりちぎった。「いい時計(5F64秒1~1F11秒8)だった。仕上がり早で久々は苦にしないタイプ。これで“できた”と思う」と小笠師。「体が少し大きくなって、トモ(後肢)に力がついた」と、ひと夏を越しての成長を強調。世代女王に君臨するデアリングタクトは既に本番への直行を表明。春は完敗した関東勢が、前哨戦でどんな競馬をし、女王にどう挑むのか。楽しみな季節が到来した。