山本康志、有終の美を 今週騎乗を最後に引退
2020年9月25日 05:30 【東西ドキュメント・美浦=24日】障害を主戦場として活躍した山本康志(43=久保田)が今週の騎乗を最後に25年間の騎手生活にピリオドを打つ。引退を決意した理由について「乗り馬が減ったのが一番の要因」と鈴木智に明かした。95年デビュー。障害で初勝利を挙げたのは3年目の97年。そこから徐々に障害での騎乗数が増え、04年には障害の騎乗数が平地の騎乗数を上回った。
「やりがいは見いだせていた。いずれチャンスが来ると思って心と体力の準備はしていた」。努力が実を結んだのはデビュー11年目の05年。東京オータムジャンプ(バローネフォンテン)などJ―G3を2勝した。11年にはマジェスティバイオで中山大障害(J―G1)を制覇。「僕でもG1を勝てるんだなと思った」と振り返った。
今週の清秋ジャンプS(土曜中山8R)ではマイネルヴァッサーに騎乗する。「調子はいい。一つでも上の着順を狙いたい」。10月からは奥平厩舎の調教助手となる。