【サウジアラビアRC】キングストンボーイ、ルメール絶賛の素質 新馬戦で快勝

2020年10月7日 05:30

新馬戦を差し切って勝ったキングストンボーイ(撮影・千葉 茂)

 施されたら施し返す、馬の恩返しだ!スプリンターズSをグランアレグリアで優勝した藤沢和厩舎が、東京開幕週に噂の良血2歳馬を送り込む。10日のサウジアラビアロイヤルCには皐月賞馬エポカドーロの半弟キングストンボーイをスタンバイ。「馬の恩返し」などを信条に現役最多1500勝を挙げた藤沢和雄調教師(69)にとって最後となるクラシックへ名乗りを上げる構えだ。

 東京開幕週に藤沢和厩舎は大挙8頭出しをかける。中でもサウジアラビアロイヤルCのキングストンボーイはアルマドラードと共に2歳世代の“二枚看板”ともなり得る逸材だ。新種牡馬ドゥラメンテ産駒で皐月賞馬エポカドーロの半弟にあたる血統。素質の片りんを示したのが札幌新馬戦だった。直線でふらつきながら差し切り快勝。「まだまだ子供。馬群でも寂しがっていた。それでも勝つのだから素質は高いし、新馬は今後へのいい練習になった」と振り返るルメール。藤沢和師も「いい背中をしているし、フットワークもいい」と評価する。

 サウジアラビアロイヤルCといえば、一昨年にグランアレグリアが3馬身半差の圧勝でG1への登竜門としたレース。「広いコースは合っているし、前回(札幌)はモタれた分、左回りの方がいいかもしれません」と担当の津曲助手も手応えを膨らませていた。

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