【香港国際競走・国内最終追い】ウインブライト、有終Vへ一変12秒1 松岡も太鼓判「前走と雲泥の差」

2020年12月4日 05:30

香港入りを前に追い切りを行った松岡騎乗のウインブライト(撮影・西川祐介)

 香港国際競走(13日、シャティン)の国内最終追いが3日、美浦で行われた。連覇を狙う香港カップでラストランを迎えるウインブライト(牡6=畠山)が抜群の行きっぷり。休み明けの天皇賞・秋(10着)から一変気配だ。

 暗闇の中、照明に照らされた芦毛の馬体が銀色に輝いて疾走した。主戦・松岡が必死に制御しながらWコースを単走で5F71秒2~1F12秒1。ラストも自ら前へ前へと進み、伸び切った。松岡は「来週の香港での最終追いは芝で時計も速くなるので、オーバーワークにならないように(5Fで)70秒を切らないように心掛けました」と息を弾ませた。昨年同様、天皇賞・秋(昨年は8着)から遠征。鞍上は「引っ掛かるような感じが出てきて、ガラリ一変。勝手にスピードが出ちゃうし、前走とは雲泥の差。これで来週やれば整うでしょう」と闘志が戻った愛馬に目を細め、畠山師も「明らかに上向いている。昨年に近い状態にもっていけると思う」と前向きだ。

 香港はG1・2勝を挙げた思い出の地。松岡は「これだけ心を燃やせる馬はいなかった。勝つのは俺の馬でしょって感じです」と力強く結んだ。ブライトは5日に出国し、松岡も追うように8日に香港へ旅立つ。香港に愛された個性派ブライトの万感Vの態勢が整ってきた。

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