“さよなら美浦”アーモンドアイ退厩 国枝師「無事に送り出せて一安心」

2020年12月4日 05:30

厩舎を離れるアーモンドアイと名残を惜しむ(左から)椎本助手、国枝師、根岸助手(撮影・西川祐介)

 11月29日のジャパンCで有終9冠を飾ったアーモンドアイが3日、美浦トレセンを退厩した。国枝師や同師の家族、厩舎関係者らが集まり、同日朝に届いたばかりの星9個の特殊ゼッケンとともに記念撮影するなど別れを惜しんだ。アーモンドアイは馬房でリラックスした様子で写真に納まり、午前11時半に馬運車に乗り込み厩舎を後にした。見送った国枝師は「長い間、頑張ってくれて、無事に送り出せて一安心です。縁があってやらせていただき、厩舎だけでなく、オーナーのシルクさん、牧場サイドのみんなの協力のもとにアーモンドアイの力が発揮できた。寂しいですが、何年か後に子供に合えれば」と感慨深げだった。

 午後4時に放牧先のノーザンファーム天栄(福島県)に到着。木實谷雄太場長は「脚元も問題なく、ホッとしています。馬房に入ってすぐカイバも食べ、元気です」と到着後の様子を報告。19日に中山競馬場で行われる引退式には放牧先から向かい、式後はノーザンファーム天栄経由で北海道へ旅立ち、繁殖生活の準備に入る。

 ≪ジャパンCレーティング発表≫JRAがジャパンCのレーティングを発表。アーモンドアイは18年V時と同じ124ポンドを獲得。牡馬と換算する際、牝馬は4ポンド増で、ジャパンCでは14年1着エピファネイアの129ポンドに次ぐレーティング。2着コントレイルも124ポンドを獲得した。

特集

2020年12月4日のニュース