【シンザン記念】レゾンドゥスリール、ラスト1F12秒3の爆発力!須貝厩舎からまたクラシック候補

2021年1月8日 05:30

川田将雅騎手を背にCウッドで追い切るレゾンドゥスリール

 東西3歳重賞の木曜追いが7日に行われ、出世レース「第55回シンザン記念」(10日、中京)では、3歳世代好調・須貝厩舎のレゾンドゥスリールがCWコース3頭併せで迫力満点の動き。新馬Vに続く連勝でクラシック戦線に名乗りを上げるか。

 レゾンドゥスリールの最終追いはCWコースで3頭併せ。既に1勝クラスで上位争いする3歳馬2頭(レッドソルダード、ヴェローチェオロ)を追走した。直線は最内から僚馬との差を詰めていくが、手綱を取った川田は持ったままの手応え。最後は2頭に1馬身届かなかったが、追えばはじけそうな手応えだった。見守った須貝師も満足げだ。

 「動きはいいんじゃないかな。(遅れたが)相手も走る馬やからね。最後も無理せずという形だったけど、ラスト(1F12秒3)はいい時計が出たもんね」

 11月の新馬戦はラスト3Fのレースラップが11秒1→10秒8→11秒8の流れを楽々と差し切った。自身の上がり3Fはメンバー最速の33秒4。指揮官は「瞬発力もあったし強かった。やっぱり、いい馬場で走らせたい。芝に行ったら切れるからね」と非凡な末脚を評価する。

 ゴールドシップ、ジャスタウェイなど数々のスターホースを育て上げた須貝厩舎は現3歳世代で厩舎別トップの14勝をマーク。阪神JFで白毛馬初となるG1制覇を飾ったソダシ、朝日杯FS2着ステラヴェローチェなど10頭が勝ち上がっている。12年の阪神JFを制したローブティサージュを母に持ち、ハイレベルな僚馬とも遜色ない良血。師は「お母さんもうちにいた馬だし、血統的にも頑張ってほしいね」と期待を寄せた。

 過去10年、初勝利直後にシンザン記念を勝った馬は3頭。12年ジェンティルドンナ、18年アーモンドアイは3冠牝馬に輝いた。連勝でクラシックの登竜門を突破すれば夢は広がる。「初戦でああいう競馬ができたし、初の中京も問題ないと思う。次につながる競馬をしてほしいね」と締めくくった。好調厩舎から新たなスターホース候補が誕生するか注目だ。

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