【シルクロードS】モズスーパーフレア軽快!馬なりで理想的 陣営「一番軽くていい走り」

2021年1月28日 05:30

坂路を単走で追い切るモズスーパーフレア

 シルクロードSの最終追いが行われ、栗東では昨年の高松宮記念馬・モズスーパーフレアが、しなやかで軽快な脚さばきを見せた。

 実質的な最終追いは先週の時点で完了していた。モズスーパーフレアは1週前に坂路併走で4F49秒8を叩き出す強烈デモ。全体時計も優秀だが、ラスト2Fが11秒5―12秒0のハイラップ。数字的には文句なし…に思えたが、話は聞いてみるまで分からない。苦言を呈したのは手綱を取った北村友だった。

 「思ったより硬さが目立ちました。その分、苦しがって力むような感じ。バランスを取りづらそうに走っていた」

 12戦ぶりにコンビを組む鞍上の表情がさえなかったのは事実だが、これはあくまで1週前の話。最終追いで態勢を整えてくるあたり、さすが音無厩舎だ。

 最終調整の鞍上には勝手知ったる生野助手。無理なく加速し、馬なりで刻む4F52秒7~1F12秒1は理想的。前向きさと、しなやかで力強い脚さばきが確実な良化を告げている。

 「先週以外、3本(追い切りに)乗っていますが、今日が一番軽くていい走り。少し速くなってもいいかなと思っていましたが52秒台でちょうど良かった。しっかり体も使えていたし、リラックスして走れていましたね」

 笑顔が不安を一掃する。ハードに追われた1週前で硬さと気負いが取れ、グンと上向いたことは間違いない。鞍上が抱いた不安もこれで解消するはず。

 果敢に挑んだ前走、ダートのJBCスプリントは4着。しかし不得手な馬場に加え、スタートでトモ(後肢)を滑らせる不利が致命的だった。今回は実質的トップハンデを背負っても絶対に譲れない舞台。

 「前回の大井は馬もピリピリしていた。今回は落ち着いています。きっちり仕上がっているし、毎回一生懸命に走ってくれますからね」と生野助手。

 戦法は単純にして明快。そう。飛ばすのみ。“圧逃”で決めて、連覇が懸かる高松宮記念に乗り込む。

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