蛯名 34年の騎手生活にピリオド「好きな中山競馬場だし、感慨深い」

2021年3月1日 05:30

目を潤ませながら引退のあいさつを行う蛯名(撮影・西川祐介)

 28日の中山競馬で7鞍に騎乗した蛯名正義(51)が、34年間の騎手生活にピリオド。5、10Rで2勝を挙げ、騎手ラストデー、そして調教師としての新たなスタートに花を添えた。

 【蛯名と一問一答】

 ――最後の騎乗を終えて。
 
 「デビューも初勝利も中山だった。好きな競馬場だし、卒業するのもここなのは感慨深いですね」

 ――引退を迎える実感は?

 「頭では分かっているけど、この後家に帰ってどうなるんだろう。何十年と続けてきたルーティンが染みついているので。最後に馬場と、ファンがいるつもりでスタンドに向けて一礼しました」

 ――同期・武豊との思い出は?

 「やっぱり凱旋門賞(10年ナカヤマフェスタで2着)。同期2人が一緒にあの舞台で乗れたのは凄いこと(武豊はヴィクトワールピサで7着)。これからまたそういうことができれば」

 ――調教師として“第2の蛯名正義”を育てたい気持ちは?

 「まずは(弟子を)育てられるように自分が頑張りたい。漠然とそういう気持ちはあるけど、人の人生を左右することなので中途半端なことはできない」

 ――騎手引退後にやってみたいことは?

 「今はこういう状況で難しいけど、騎手とは違う視点でアイルランドなどの外国に行きたい。地方競馬も見てみたいし、いろいろなことに挑戦したい」

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