【オーシャンS】千二で復活した8歳アストラエンブレム 小島師「身体能力が高い」

2021年3月3日 05:30

 【東西ドキュメント・美浦=2日】今週は春のG1前哨戦ウイーク。クラシックはもちろんだが、高松宮記念を占うオーシャンSも重要な一戦だ。中でも注目はアストラエンブレム。前走ラピスラズリSは7歳、29戦目にしてスプリント戦初挑戦。鮮やかな追い込みVを決めた。浜田が小島師に問うと「僕もびっくりした。千二であんな脚を使うとは。千八や二千の重賞で好走していた馬。やはり身体能力が高いんだね」と愛馬を称えた。

 2~3歳時はマイル主体。徐々に距離を延ばし、4歳時には新潟記念2着など中距離で活躍。その後に去勢したが伸び悩み、昨年から再びマイル路線へ。そして初の6F戦で復活を遂げた。「背中の感じとかは千二の馬じゃない…。でも適性がなくて勝てる距離でもないから」と師。母は厩舎に初のG1(秋華賞)勝ちをもたらしたブラックエンブレム。「紆余(うよ)曲折あった馬だから、何とか重賞を勝たせたい」。明け8歳。新境地を開いたベテラン馬の頑張りには、浜田も頭が下がる思いだ。

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2021年3月3日のニュース