畑端師「結束力大切に」開業3週目いよいよ初陣 夢と希望を胸に3場で4頭出走
2021年3月19日 05:30 騎手から調教師に転身した畑端省吾師(38)が開業3週目で初陣を迎える。昨年いっぱいで騎手生活に終止符を打ち、ホースマンとしての第2章がスタート。開業に備え、年明け以降は技術調教師として吉田厩舎で経験を積んだ。
同じ新規開業トレーナーでも1年早く調教師免許を取得していた四位師や辻野師らと違って、合格した翌年に即、厩舎立ち上げ。開業まで2カ月しかなかった。畑端師は「騎手引退から開業まで時間は少なかったが、多くの方々に助けていただきながら初出走を迎えることができました」と感謝の言葉を口にする。開業から半月が過ぎ、スタッフも少しずつ作業に慣れてきた様子。「チームワーク」を厩舎のモットーに掲げる。
「和気あいあいとした雰囲気づくりを心掛けています。みんなが楽しい日々を過ごせるように、チームの結束力を大切にしたい」
馬の成長する姿を近くで見ることに楽しさを覚え、それが調教師を目指すきっかけになった。調教は指示を出すだけでなく、自身も積極的にまたがって状態をチェック。阪神土曜9Rモイは2週連続で追い切りに騎乗した。「しっかり乗り込んで仕上がりは良さそう。前走(4着)が好内容だったし、スムーズに馬群をさばければ」と意気込む。今週は3場で計4頭を起用。夢と希望を胸に新たな一歩を踏み出す。
◆畑端 省吾(はたばた・しょうご)1982年(昭57)3月30日生まれ、北海道出身の38歳。00年に坂口正則厩舎所属で騎手デビュー。JRA通算1586戦50勝。20年に4度目のチャレンジで新規調教師免許試験に合格した。