【高松宮記念】レシステンシア、余力たっぷりラスト1F11秒9!初の1200も自信、松下師「楽しみ」
2021年3月25日 05:30 主役はワタシよ!「第51回高松宮記念」は24日、美浦&栗東の東西トレセンで追い切りがあり、休み明けの阪急杯コースレコードVで意気上がる4歳牝馬レシステンシアは栗東坂路単走しまい重点で絶妙なサジ加減。絶好の出来を印象づけた。
初の千二とあって“禁断の果実”の香りもするレシステンシア。しかし、スプリント戦を疑問視するより、むしろ魅惑的に映るのは1400メートルの前走・阪急杯で叩き出したレコードタイムが示している。ゴールまで200メートルを残した1200メートルの通過が1分7秒4。先頭で馬群を率いた、このタイムが勝ち負けに相当するのだ。
武豊を背にした1週前追いで坂路4F50秒3、とりわけラスト1Fの11秒7は秀逸だった。その武豊が不運なことに20日の競馬で骨折、戦線離脱となり、肝心要のレシステンシアの操縦士は、金曜に調教で初コンタクトを取る浜中となった。この日の最終追いは厩舎スタッフの仕上げで坂路単走は手応えに余裕を残したまま4F53秒8~1F11秒9にまとめている。
松下師は「前走から中3週なので体自体はできている。そこまで速い全体時計はいらないと思いました」として、初の距離とテン乗りの起用にも自信をにじませている。
「スピードでついて行けないことはないので楽しみにしています。この馬のリズムで運べればいい。レコードを出すような馬なので馬場がいいに越したことはないですが、馬格もパワーもあるので、こなしてくれると思います。乗り手を選ぶタイプでもないし、引っ掛かることもない。(浜中は)ダービージョッキーなので期待しています」
唯一、松下師が戦略面に及んだ「枠というより並びで速い馬の外の方がいい」と重要視するのは同脚質のモズスーパーフレアを意識した発言か。激しい先陣争いでは元も子もないが、かといってレシステンシアの脚質は逃げ一本。だからこそ走法上のライバルを早めに抑え込んで先手奪うイメージを描いたのだ。
スプリント色が濃くなってきた中でドンピシャの起用!それをG1の舞台で実証してみせる。きっと甘い果実だ。