【3歳戦を振り返る】モーリスらしくない切れ味のアンフィニドール
2021年3月25日 12:37 20日の阪神5R・3歳未勝利(芝1800メートル)は初出走のアンフィニドール(牝=矢作、父モーリス)が快勝した。このレースは前半3Fが35秒6だったのに対し、後半3Fが34秒0(11秒4→11秒2→11秒4)という決め手比べ。前有利の流れだっただけに、中団から差し切った内容は価値がある。昇級しても即通用の器だ。
自身がマークした上がり3F33秒4も特筆すべき数字だ。というのも、モーリス産駒は大柄でトモが緩く、持続力はあっても切れないのが特徴。芝での全41勝のうち、自身の上がり3Fが34秒を切ったのは昨年11月8日の未勝利(東京芝1800メートル)のインナリオの33秒9に次いで2回目。したがって33秒4は文句なしの最速だった。確かにアンフィニドールはモーリス産駒にしては脚回りが軽い。速い上がりを使えるのも納得だ。
母は未勝利→春菜賞を連勝し、結果的にラストランとなったフィリーズレビュー(8着)でも3番人気の支持を受けたヤマノフェアリー。そのきょうだいにはデニムアンドルビーやキタノコマンドールといった活躍馬がいる。成長力がある母系の出身だけに秋以降、そして古馬になってからの活躍を楽しみにしたい。