【大阪杯】コントレイル100点 試練乗り越え成長、絶好舞台で輝く 弾力ある柔らかな筋肉
2021年3月30日 05:30 コントレイルは青春小説の主人公のように試練や挫折を乗り越えて成長しています。昨年のJCで初黒星を喫してから4カ月。休養がプラスになったのでしょう。馬体はJC以上にフックラと丸みを帯びています。特にトモと首差しのボリュームが増してきた。それでいながら、筋肉の柔らかさは3歳春と変わらない。きついレースを重ねても柔軟性を失っていません。
「空を飛ぶような走り」。父ディープインパクトも主戦・武豊騎手がこう表現したほど弾力のある柔らかな筋肉の持ち主でした。450キロそこそこの体に全ての部位が無駄なく滑らかにリンクされた機能性の高さも父譲り。レースで少し行きたがる面まで一緒です。菊花賞では緩いペースに掛かり気味になっての辛勝。初めての試練でした。JCでは行きたがるのを抑えた分だけ後手に回って2着。初めての挫折でした。
巻き返しを期す舞台は最も距離適性の高い2000メートル。筋肉の張りが目立つ古馬となって偉大な父にまた一歩近づくでしょう。馬体写真に写っているのは、試練や挫折を糧に成長する青春小説の主人公の姿です。