【福島牝馬S】ディアンドル復活V!粘り腰で逃走、2年ぶり重賞2勝目

2021年4月25日 05:30

福島牝馬Sを制したディアンドル(右端) (撮影・郡司 修)

 古馬牝馬G3「第18回福島牝馬S」が24日、10年ぶりに新潟競馬場で行われ、3年目・団野大成(20)騎乗の7番人気ディアンドル(牝5=奥村豊)が逃げ切って復活V。19年葵S以来の重賞2勝目となった。同馬にはヴィクトリアマイル(5月16日、東京)の優先出走権が与えられる。

 一時代前を思わせる茶褐色がかったターフでの大接戦。先頭で駆け抜けたディアンドルの馬上で20歳のホープ団野の笑顔がはじけた。「最後に1頭、凄い脚で来ていたので勝ったかどうか分からなかった。僕自身2つめの重賞。結果が出せてうれしい」。1番人気ドナアトラエンテの猛追を鼻差しのいだ勝利の余韻をかみしめた。

 スタートを決めて迷わずハナへ。「以前は引っかかるところがあったが、今日はリラックスして落ち着いて走れていた」。前半5F60秒6とマイペースの逃げに持ち込み、日本一長い新潟の直線へ。内から外から次々にライバルが競り落としにくるが、先頭を譲らない。低迷期を乗り越え、戻ってきた闘争本能。ゴール板でグイッと鼻先を伸ばした。

 人馬を出迎えた奥村豊師は久々の美酒に笑顔。「体調が安定しているので走りがいい。今日はリズム重視でハナの形に。うまく短距離から中距離にシフトできました」。デビューから9戦連続でスプリント戦を使ったが、古馬になって徐々に距離を延長。采配がズバリ的中した形だ。

 優先出走権を獲得したヴィクトリアマイルについて、指揮官は「中距離で結果が出たので、再びマイルに距離を詰めてG1というのはどうか。オーナーとしっかり相談して決めたい」。今後の路線は未定だが、3歳時にはね返されたG1への再挑戦も見えてきた。越後のファンを沸かせた粘り腰で、さらなる大舞台でもあっと言わせる場面があるかもしれない。

 ◆ディアンドル 父ルーラーシップ 母グリューネワルト(母の父スペシャルウィーク)16年2月14日生まれ 牝5歳 栗東・奥村豊厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績16戦6勝 総獲得賞金1億6388万3000円。馬名の由来はドイツの女性用民族衣装(母母名から連想)。

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