【ヴィクトリアM】活気あふれるマジックキャッスル 国枝厩舎の連覇期待

2021年5月13日 05:30

<ヴィクトリアM>併せて追い切る戸崎騎乗のマジックキャッスル(右)(撮影・西川 祐介)

 【G1ドキュメント・美浦=12日】アーモンドアイの引退後も、G1戦線に次から次へと有力牝馬を送り込む国枝厩舎。今週のヴィクトリアマイルにはマジックキャッスル、来週のオークスにはアカイトリノムスメ、2週後のダービーにはサトノレイナスがスタンバイしている。その3頭を含む6頭の国枝勢が午前8時40分頃、しっかりと1列縦隊をつくって南馬場入り。マジックの背には戸崎、アカイトリにはルメールが騎乗。その豪華な隊列を見送った鈴木智は、早足で南スタンドを駆け上がった。

 角馬場でも2馬身ほどの等間隔を保って準備運動。その後Wコースに移動し、2頭ずつで併せ馬。アカイトリ組、マジック組、レイナス組の順で、ここでも各組10馬身ほどの等間隔を保ってスタート。それぞれの併せ馬はいずれも先行馬を2馬身追走する形。この規律正しさが強さの秘けつなのだと実感した鈴木智だった。マジックキャッスルのパートナーはグラヴィル(3歳未出走)。マジックが追走して直線内に併せ、馬なりで併入。5F67秒1~1F12秒2。活気あふれる身のこなしが目を引いた。戸崎は「いい雰囲気で、いい動き。2走前(愛知杯1着)に久しぶりに乗って成長を感じた。乗り難しさはないし、今回もいい感じでいける」と手応えを得ていた。

 国枝師は昨年のアーモンドアイに続く連覇、通算3回目のヴィクトリアマイル制覇が懸かる。「出来ているのでサッと。動きは良かった。前走(阪神牝馬S2着)はフタをされる形になったけど、馬群を割って抜けてきた。チャンスはある。できたら昨年に続きたいね」と師。勝てば区切りのG1・20勝目。名伯楽が新たな金字塔を打ち立てるか。

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2021年5月13日のニュース