【ダービー】牝馬サトノレイナスの挑戦 四位師「誰も驚いていない」

2021年5月25日 05:30

四位洋文調教師

 ウオッカに騎乗し、64年ぶり牝馬Vを飾った07年ダービーの快挙。現在、調教師となった四位洋文師(48)は当時の舞台裏をこう語っている。

 「桜花賞の前に角居先生から、勝ったらダービーに行くと聞いてました。結局(2着に)負けてもダービーでしたけどね」

 出走の経緯に驚くことはなかったという。「男勝りのウオッカでも、馬は群れを成す動物だからパドックと馬場入場で“あれ、いつもと違う”と感じたはず。そこはナーバスにならないよう声をかけて安心させてました」と平常心を保つための配慮は当然として「ボク自身は夢のダービージョッキーになれた感激でいっぱいだったけど、メディアや周囲は牝馬が勝ったことに大騒ぎでした」と懐かしがった。

 今年はサトノレイナスが挑戦する。「ウオッカの頃がちょうど海外でも牝馬が世界的なビッグレースを勝ち始めた時。今なんて牝馬の時代とまで言われているじゃないですか。サトノレイナスの参戦は誰も驚いていない」と、次元の違う牝馬であればダービーに挑むプランは当然だと受け止めている。

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