【ダービー】サトノレイナス95点 まるでゴムまりのように柔軟な馬体、距離延長OK

2021年5月25日 05:30

サトノレイナスの立ち姿

 紅一点、桜花賞からダービーに矛先を向けたサトノレイナスはゴムまりのように柔軟な体つきです。エフフォーリアが「剛」なら、こちらは「柔」。首から背中、トモにかけて流麗なトップラインを描いています。その輪郭にはしなやかな走りを可能にするディープインパクト産駒らしい柔らかな筋肉。疲れがたまりづらい、中長距離戦にも対応できる筋肉です。飛節は浅めですが、トモの柔軟性がカバーしてくれます。“長背長腹”の典型的な中長距離体形。マイルからの距離延長はプラスになってもマイナスにはならない。

 桜花賞時との違いもあります。初夏を迎えて毛ヅヤが一段と輝きを増しています。休み明けを1度使われて、体調が上がってきました。ちょっと心配になったのは桜花賞当日のパドック。美浦トレセン滞在時にはふっくらしていた体が細く映りました。美浦から阪神への長距離輸送で減ったのでしょう。馬体重は阪神JFと同じでしたが、休み明けの3歳初戦なら体重増になってしかるべきだった。その輸送減りした体も今ではすっかり戻っています。今度は地元戦だけに輸送で減らす心配もないでしょう。

 エフフォーリアのような強じんな肉体の代わりに備わった柔軟なボディー。牡馬勢打倒の決まり文句は「柔よく剛を制す」。

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