【ダービー】シャフリヤール 坂路で先着、史上3人目連覇へ福永「狙える素材」
2021年5月27日 05:30 鮮やかなバトンリレーを完成させられるか。昨年10月25日、コントレイルが菊花賞を制し無敗3冠を達成した。シャフリヤールは同じ日にデビューV。馬上には、ともに福永がいた。描く未来予想図は明るいものだった。
「“この馬で来年のダービー行けたらいいな”とその時点で思ったくらい、いい走りをしていました」
父がダービー馬ディープインパクト。管理する藤原英厩舎は10年にエイシンフラッシュでダービーを勝った。鞍上の福永は18年ワグネリアン、昨年のコントレイルで2度栄光に輝いた。この舞台にふさわしい“最強のトライアングル”が逆転での大舞台制覇を狙う。
「勝った経験則ができたことで、ある程度目安になるものができました。そういった自分の中の感覚からいうと、シャフリヤールは1着を狙える素材の馬だと思います」
確かなその目が頼もしい。2週連続で追い切りに騎乗。最終追いは坂路でサトノシリウス(6歳2勝クラス)と併せ馬。4F54秒4~1F12秒1をマークした。促される僚馬を相手に馬なり。ゴール前で1馬身前に出た。「(ラスト)1Fを気持ち良く走らせた。順調にきているのが何よりです」と納得の表情。武豊、四位に続く史上3人目のダービー連覇を狙えるのは、福永だけだ。
毎日杯をレコード勝ち。皐月賞をパス、ここに絞った。「前走から2カ月あったんで、うまく成長したしリラックスもできた。ダービーまで順調、手がかからなかった点はアドバンテージになると思います」と藤原英師。ここ一番で“西のエース”が勝負強さを発揮する。