【ダービー】断然1番人気・エフフォーリア10センチ差2着 無敗2冠逃し鹿戸師「申し訳ない」

2021年5月31日 05:30

ゴール直前で福永騎乗のシャフリヤール(黄色帽・腕黄色 右奥)は横山武騎乗のエフフォーリア(右手前)に並ぶ

 単勝1・7倍。断然人気に支持されたエフフォーリアは、わずか10センチの差で無敗2冠の偉業を逃した。「申し訳ない気持ち。これだけ支持してもらったのに…」。鹿戸師は肩を落として振り返った。「馬の雰囲気は凄く良かった。レースもうまく流れに乗って、直線もスムーズに前が空いた。最後もバテてはいないが切れ負けした。あの着差だけに惜しかった。武史も悔しそうだったね」。満足の仕上げに完璧な騎乗。誰も責めることができない分、やるせなさが募った。

 父エピファネイア、その父シンボリクリスエス、母の父ハーツクライはいずれもダービー2着。一族の無念をまとめて晴らすはずの舞台で、血統の呪縛を解き放つことはできなかった。「来週中に放牧に出します。また秋に向けて鍛え直していく」。落胆は新たな挑戦への糧。鹿戸師は前を向いた。

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2021年5月31日のニュース