【函館記念】2年目・秋山稔、マイネルファンロンで重賞初Vへ「つかめるチャンスはつかみたい」
2021年7月16日 05:30 デビュー2年目の秋山稔樹(19=蛯名利)が函館記念のマイネルファンロンで重賞初Vに挑む。
昨年に続き、夏の北海道シリーズへと参戦し目下、札幌4勝、函館2勝の計6勝。北海道リーディング8位(首位は大野11勝)。東西トップジョッキーが集まる激戦区で存在感を高めている。「以前にも増して、いい馬にたくさん乗せていただいています。決して過信ではなく自信を持って乗ることが勝ちにつながっていると思う」と語る。
その活躍は関係者の目にもとまり、函館記念では一昨年2着の実力馬マイネルファンロンの依頼が飛び込んだ。自身3度目のJRA重賞騎乗。秋山稔は「札幌ではリンゴアメ(函館スプリントS13着)にも乗せてもらった。重賞は参加させていただくだけで勉強になる。これからの長い人生で糧になる」と率直に喜んだ。14日の最終追いにも騎乗。「気合も乗って、具合の良さを感じました。そのパワーを競馬に生かせれば。ここに来て好調になっていると思うので楽しみ」。休養明けの巴賞(2着)でも見せ場をつくったパートナーに託す。
勝てば、2年目ではJRA重賞V一番乗り。「つかめるチャンスはつかみたい」。話せば誰もがすがすがしい気持ちになれる好漢、明朗快活な19歳。函館の夏を彩る名物重賞で大仕事を狙う。
◇秋山 稔樹(あきやま・としき)2001年(平13)9月12日生まれ、千葉県出身の19歳。美浦・蛯名利厩舎所属。競馬ファンだった父の影響で騎手を志す。小6の時の遠足の行き先は中山競馬場。昨年3月1日デビュー、同15日の中山1Rラブエスポーで初勝利。JRA通算700戦37勝(15日現在)。1メートル55、45キロ。血液型A。