【福島新馬戦】鹿戸師 エフティイライザで2週連続新馬Vへ「490キロ前後の馬体も立派」
2021年7月16日 05:30 【東西ドキュメント・美浦=15日】雄大な鹿の角をデザインした厩舎服の一団が、担当馬の手綱を握りながら近づいてくる。馬道の脇から、その動きを見守っていた厩舎の主は2歳ゼッケンの芦毛に目を留めると、思わず口元を緩めた。
「この2歳牝馬がエフティマイアの子、エフティイライザです。大きなフットワークをゆったりと伸ばすので1800メートルの新馬にいきます」と鹿戸師。午後には土曜福島5Rに出馬投票した。
エフティマイアは鹿戸厩舎に転厩した08年の桜花賞、オークスとも2着。「父がクロフネとあって490キロ前後の馬体も立派。フミバレンタイン(10日の福島新馬勝ち)と併せても互角の動きです」と続けた。
師と仰ぐ藤沢和師が来年2月で定年引退。後継の鹿戸厩舎にはハッピーパスの子ジネストラ(牝3)やその孫スクルトゥーラ(牝2)など“藤沢ブランド”が託されている。「責任重大です」と表情を引き締める鹿戸師が2週連続で福島新馬戦を飾るか。