サルサディオーネ「G1」制覇へ鍵握るローテ選択

2021年7月16日 05:30

スパーキングレディーCを圧勝したサルサディオーネ

 【大いに気になる】先週8日のスパーキングレディーカップ(川崎)を6馬身差で圧勝したサルサディオーネ(牝7=堀)。20年1月の大井移籍以来、わずか1年半で重賞4勝、うちダートグレード3勝という圧巻の内容で「南関東最強古馬牝馬」にのし上がった。

 「本当に頑張ってくれるおばあちゃんだよ」

 そう言って目を細めるのが堀師。「厩舎に来た頃は気性的にピリピリして大変だったが、今は精神的に成長してオンオフがはっきりしてきたからレースで能力を出し切れる。体も500キロを超える大きな馬だしパワーの衰えも感じない」と、さらなる活躍を期待する。

 手綱を取り続ける主戦・矢野も「前走は間隔が空いた感じがあったので返し馬でそこをフォローした。うまくマイペースに持ち込めたのも大きかったが、そんな状態で重賞を勝ったのだから、まだまだやれる」と先を見据えた。

 この秋の最大目標はJBCレディスクラシック(1500メートル、11月3日、金沢)と決まっているが、陣営が頭を悩ませているのが今後のローテーションだ。昨年は川崎の平場オープン、日テレ盃(船橋)を使っての参戦だったが「重賞を勝って重量を背負うレースが多くなるので選択が難しい。休ませることも含め現状では未定」と指揮官。頭を悩ませる日々が続きそうだが、正解を導き出した時「G1」のタイトルが付いてくる。さて次の一戦は…その選択に注目したい。

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2021年7月16日のニュース