【中山新馬戦】ロムネヤ、人気に応えて逃げ切りV 国枝師「性根据わってる」 戸崎も絶賛

2021年9月20日 15:11

<中山競馬5R新馬戦>レースを制したロムネヤ(左)=撮影・郡司 修

 20日の中山5R新馬戦は1番人気のロムネヤ(牝2=国枝)が逃げ切った。「体は小さいけど、ハートが大きい。性根が据わっているよね。私は値段も高いのよって顔している」。国枝師が満面に笑みを浮かべながら出迎えたのは2億1000万円(税別)の超高額馬。同厩舎の3冠牝馬アパパネも所有した金子真人オーナーが19年セレクトセール(当歳馬せり)で落札したディープインパクト産駒だった。

 馬体重わずか418キロの小さな鹿毛を大きく見せながら父譲りの軽やかなフットワークを繰り出していく。486キロのロードカデドラルに外からかぶされ続けてもヒルまない。力任せに首差ねじ伏せた。「追い切りの騎乗で素質は感じていた。どっしりした走り。強い内容だった」と手綱を取った戸崎も絶賛した。

 豪G1・2勝のヤンキーローズを母に持つ血統。「血統にふさわしい素軽さやスピードもある。430キロぐらいまで増えて欲しいけど、どこに行ってもビビらないハートがいいよね」。国枝師はケシ科の多年草から命名された良血馬への期待を隠さない。「今後はクラシックを意識していきたい。そういう根性を持っている。とりあえずは阪神JF、桜花賞のマイル路線を進みたい」。アーモンドアイの引退後もカレンブーケドール、マジックキャッスル、サトノレイナス、アカイトリノムスメなどを擁す“牝馬王国”に新たな女王候補が加わった。

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