【スプリンターズS】アウィルアウェイ 今年も漂う一発ムード、坂路単走キビキビ
2021年9月30日 05:30
＜スプリンターズS＞坂路を単走で追い切るアウィルアウェイ
新企画「G1リベンジャーズ」は昨年3着のリベンジを期すアウィルアウェイ（牝5＝高野）に注目した。
スポニチの予想印には☆がある。評価は◎○▲に次ぐ4番手の位置づけだが記者によってその意味合いはそれぞれ違うだろう。自分としては勝ちきれないけど「2、3着ならありそうな穴馬」に打つようにしている。昨年のスプリンターズSの☆は10番人気で3着だったアウィルアウェイ。個人的には1年間で“ベストオブ☆印”だったと思う。
今年も一発ムードが漂っている。1週前に高野師を取材した際「調子に波のあるタイプだがメチャクチャいいよ」と出来に太鼓判。続けて「昨年にも増して強力な先行馬がそろった。中山は昨年のようなことが起こり得る競馬場。何か起こるかも」と穴党の心をくすぐるコメントを残していた。
それだけに最終追いを楽しみにしていた。坂路で単走。この馬らしいキビキビした脚さばきで駆け上がりラスト2Fは12秒7→12秒2をマークした。全体時計4F52秒4も1年前の53秒7と比べて優秀だ。指揮官は「進みっぷりは良くなりましたし、凄くいいコンディション」と力を込めた。
登録した時点での賞金順は補欠1番手。来週のオパールSの出走も考えていたがレーティング上位で出走枠に入った。運もある。さらに天の恵みがあるかもしれない。指揮官は「良馬場でも1分8秒台で決まるぐらいが合う」と好走条件を語る。台風16号が金～土曜にかけて接近。レース当日まで雨の影響が残れば走りやすい馬場になりそうだ。
今年ももちろん☆の有力候補だが、ハイペースで馬場もフィットすれば昨年以上もあるかもしれない。1年前3着からの巻き返しなら、今週から始まった当連載「G1リベンジャーズ」のタイトルにぴったりの一頭だ。馬場状態、枠順など週末まで熟考して、こん身の☆印を打ちたいと思う。
