【エ女王杯】ソフトフルート 激走条件そろった!データも後押し
2021年11月10日 05:30 トレセンの最前線で取材する記者が気になる穴馬に迫る秋の連載企画「G1リベンジャーズ」。混戦ムードが漂う「エリザベス女王杯」の初回は大阪本社の小林篤尚記者が担当する。データ的には2年連続で出走してきた4歳馬に妙味あり。昨年6着のソフトフルートに注目した。
前走が新潟牝馬Sと聞いて「そんなレースあったっけ?」と思ったアナタは正解だ。昨年、新設されたオープン特別。今年も4頭がここをステップに本番へ。ソフトフルートはその新潟牝馬Sで2着。福田助手は「久々でも出来は悪くなかったです。“動けるかな”と思ったけど、反応は休み明けという感じでした。太め感はなかったですね」と振り返った。
叩き2走目はお任せあれ。3走前のシドニーTで勝利、思えば昨年の秋華賞(3着)も休み明け2走目だった。「叩き良化型ですからね。普段のキャンターなんかも、前走より良くなっています。1週前追い切りの反応も良かったです」。確実な上積みを感じ取っていた。
馬場も向きそうだ。阪神芝は適度にしまいがかかっている。特に内回りが顕著。芝2000メートルは先週3鞍行われ、上がり最速の馬は35秒台止まり。ビュンと切れるタイプより、長く脚を使える方がいい。
「持続して脚を使ってくれますし、距離も大丈夫だと思います。獣医師さんも“長距離向き”と言ってくれていますからね」
過去10年の成績を見ると、4歳の優勝馬6頭のうち4頭は3歳時にもこのレースに出走していた。16年クイーンズリングは前年8着から巻き返し、18年リスグラシューも前年8着だった。ソフトフルートは昨年6着。休み明け3走目だった昨年と違い、今回は2走目だ。フレッシュな状態で挑むリベンジ舞台。今年の春、松田師の定年引退に伴って斉藤崇厩舎へ。この厩舎のチーム・ゴドルフィンといえば昨年のマーメイドSでサマーセントが7番人気V。この秋はG1でアッと言わせる。