【エ女王杯】ウインマリリン本来の切れに戻った!横山武G1・3連勝へ軽視禁物
2021年11月11日 05:30 【G1ドキュメント・美浦=10日】「どこまで回復しているのか」。鈴木智はその点に注目してウインマリリンの最終追いを見つめた。
前走・オールカマーでレイパパレ(4着)などを下して、重賞3勝目を挙げた。本来ならエリザベス女王杯の有力馬として、胸を張って西下するはずだった。だがレース後疲れが出て、持病である右肘腫が再び大きくなった。関節に水がたまる症状で、春の天皇賞5着後に発症して手術を受けていた。1週前追いでは併せ馬で遅れた。手塚師は「いつもなら楽に並びかけるが、本来の動きではなかった。まだ1週間あるので変わってきてくれれば」と話していた。
最終追いはウッド単走で実施。向正面からゆったりとしたペースで入り、3角すぎから徐々に加速。ゴール前では本来の切れを見せて、5F69秒0~1F11秒5でフィニッシュ。1週前に比べて素軽くなったように見えた。手塚師のコメントが裏付ける。「(肘腫は)オールカマーの次の週に少し悪化した。乗り込みながらではあったけど1週間楽をさせた。1週前に乗った横山(武)君も“このあと良化してくれれば”と言っていたが、きょうの動きはその通り良くなっている」。
エリザベス女王杯は昨年も挑戦して4着。コンビを組む横山武にはG1・3連勝の記録も懸かる。「阪神の適性はあると思う。昨年は胸を借りる立場だったけど、今年は主役の1頭。オールカマーの内容を見ても、G1を獲れる実力がついてきているかな。横山君にしっかり乗ってもらって、恥じない競馬をしてくれたら」と指揮官。良化一途ながら絶好調ではないか。それでも鈴木智はノートに「軽視禁物!」と記した。