【朝日杯FS】セリフォス シャープな伸び見せた!C・デムーロも手応え「コンディションはいい」

2021年12月16日 05:30

CWコースを力強く駆け抜けるセリフォス(撮影・井垣 忠夫) 

 最前線で取材する記者が気になる馬に迫る「G1リベンジャーズ」は大阪本社の新谷尚太記者が無敗3連勝中のセリフォスに密着。

 これまで専門紙時代を含めて数々の競走馬の追い切りを見てきた。その中でもセリフォスの走りは現2歳世代で一、二と言えるほど強烈なインパクトがある。

 追い切りは先週に続いてC・デムーロが騎乗した。ファーストコンタクトとなった先週CWコースはレッドランサー(6歳2勝クラス)に4馬身先着。ラスト1F11秒5(6F80秒4)とシャープな伸びを見せた。追えば追うだけ伸びていきそうな躍動感がある。

 先週から栗東でもスタートした自動計測システム。ゴール前に陣取り、手動のストップウオッチだと角度的にラスト1Fの押すタイミングが難しく、自動計測の方がそこの時計が全体的に速い。先週はラスト1F11秒台が連発。セリフォスの最終追いは1F10秒台も出るのでは…と期待しながら動きをチェックした。

 角馬場からCWコースに入って単走でスタートすると終始、折り合い重視で最後まで手が動くことなくフィニッシュ。4F56秒4~1F12秒3でサラッと。時計が示す通り、派手なアクションを封印した形。この追い切りの意図を確認するためC・デムーロのもとへ。「先週しっかりやったので整える程度。コンディションはいい。凄くメンタルが落ち着いている」。これで十分。そんな手応えが伝わってきた。確かに馬体を見ても2歳離れした筋肉の盛り上がり。その強じんな肉体が抜群の推進力を生み出しているのだろう。

 デビューから一貫してマイルにこだわり、重賞2勝を含む無敗3連勝を飾った。もちろん、初コンビの鞍上はレースぶりをしっかり映像で確認済み。「何でもできそうな真面目さがある」と操縦性を高く評価している。C・デムーロ自身、先週の阪神JFは1番人気ナミュールで4着。兄ミルコがサークルオブライフで差し切りVを決めた。今週こそ――。兄に負けじと弟クリスチャンが仁川で輝く。

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