中村直也師 浅見厩舎引き継いだ「当たり前のことを当たり前に」

2022年3月2日 05:30

中村直也師

 栗東で唯一、新規開業となる中村直也師(43)が1日、トレーナーとしての第一歩を踏み出した。荷物の整理や書類の手続きなど、初日はあっちこっちへと動き回る。まだ空っぽの厩舎には多くの関係者から開業祝いの花が届いた。中村師は「ようやくスタートラインに立てた、という感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びをかみしめる。

 2月いっぱいで定年解散となった浅見厩舎のスタッフ、管理馬(36頭中32頭)をほとんど引き継ぐ形でスタート。「みんなで力を合わせながら、当たり前のことを当たり前にできる厩舎を目指したい」と語った。

 厩舎カラーは師匠・小崎師と同じ赤。迷いはなかった。「遠くでも目立つし、すぐに分かるでしょう?恐縮ですけど(小崎)先生の色をまねさせてもらいました」。今週は阪神日曜10R・斑鳩Sに登録済みのヤマニンペダラーダ(牡8)を含め、4頭がスタンバイ。夢と希望を胸に若きトレーナーの戦いが始まる。

 ◇中村 直也(なかむら・なおや)1978年(昭53)8月20日生まれ、大阪府出身の43歳。04年に栗東・湯浅厩舎の厩務員となり、07年から小崎厩舎の調教助手を務め、エイシンロンバード(07年武蔵野S勝ち)に携わった。「ゲートに苦労したが重賞を勝ってくれた」。20年に新規調教師免許試験に合格。

 【美浦新規調教師コメント】
 ▼嘉藤師 やってみないと分からない部分が多いので、焦らずにやっていきたい。たくさん勝ちたいという気持ちは当然ありますが、まずは無事に出走させて、無事に帰ってくることを目標にしたい。

 ▼西田師 ジョッキーと牧場関係の経験はあるが、同じホースマンでもやることは全然違うし責任も重い。新鮮な気持ちで、しっかり結果を出していきたい。

 ▼堀内師 実績もない自分に馬を預けていただいて感謝している。助手時代には難しい馬を扱ったこともあるので経験を生かせれば。馬にあったレース選択や調教メニューを心掛けたい。

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2022年3月2日のニュース