【福島牝馬S】アナザーリリック×津村 相棒信じて重賞初制覇!直線外から伸びた

2022年4月24日 05:00

福島牝馬Sを制したアナザーリリック(撮影・郡司修)

 古馬牝馬G3「第19回福島牝馬S」が23日、2年ぶりに福島競馬場(昨年は新潟で実施)で行われた。後方から2番手を進んだ3番人気アナザーリリックが外から力強く伸び、ゴール寸前でクリノプレミアムをかわして快勝。通算8戦目で待望のJRA重賞初Vを飾り、ヴィクトリアマイル(5月15日、東京)の優先出走権を獲得した。

 新馬戦から愛馬とつないできた絆が結実した。出負けはしたが、津村はアナザーリリックを信じていた。

 「出遅れたので腹をくくって後ろから。先週の福島の競馬を見ても外が伸びていたし、長くいい脚を使える長所に懸けた。新馬戦から乗せていただいて、何よりこの馬と重賞を取れてうれしいです」。津村自身は19年愛知杯(ワンブレスアウェイ)以来、3年ぶりの重賞Vとなった。

 昨年の秋華賞(7着)などG1に挑んできた財産がG3で生きた。林師は「津村ジョッキーが上手に乗ってくれたおかげ。調教でも前進気勢が良く、馬の気持ちも入っていた。返し馬の感触からこれならと期待していました」と目を細めた。優先出走権を得たヴィクトリアマイルについては「オーナーサイドと相談してからですね」(同師)と語るにとどめたが、今ならG1でもきっと好勝負できる。みちのくでのタイトルが、さらなるステップアップを約束している。

 ◆アナザーリリック 父リオンディーズ 母アンソロジー(母の父サクラバクシンオー)牝4歳 18年3月17日生まれ 美浦・林厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績8戦4勝 総獲得賞金9055万9000円。馬名の由来はもう一つの抒情(じょじょう)詩(母名、母系からの連想)。

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