【天皇賞・春】ディープボンド無念 また2着 和田竜「今日は相手が強かった」

2022年5月2日 05:00

 またしても2着。今年もディープボンドに勝利の女神がほほ笑むことはなかった。昨年は1馬身にも満たなかった着差が、今年は7馬身も引き離されてしまう。1番人気の使命として連対を死守するのが精いっぱい。和田竜は唇をかむ。

 「いいスタートだったが、いろいろ考えてリズムを崩さないように。行ける範囲で内に入れた。カラ馬もいたし、リズムを考えてロスなく行けたが…」

 マイペースで飛ばすタイトルホルダー相手になすすべがなかったのが実情。道中4番手の位置取りに危うさはなく、仕掛けるタイミングに間違いはなかった。ただ、相手が強すぎた。

 最終4コーナーが迫ると仕掛けて動き、懸命に前の2頭を追う。直線は一瞬、離されかけても諦めない末脚で2着に押し上げたが、はるかに前を行く勝ち馬との差は絶望的。和田竜は「あの競馬をされたら仕方ない。今日は相手が強かった」と天を仰いだ。

 必勝を誓い、臨戦も仕上げも完璧。それでも届かなかったG1タイトル。大久保師も無念さをあらわにする。「アクシデントがあったし、動きづらいところもあった。勝ち馬に自由にさせたくなかった」と振り返るにとどめた。遠くないリベンジへ、さらなる研さんが始まる。

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