【日本ダービー】ドウデュース府中なら届く!皐月賞「最速3F33秒台」はV率100%

2022年5月27日 05:30

ドウデュース

 3歳馬にとっては過酷な東京2400メートル。距離はもちろん、最後に待ち構える525・9メートルの直線には高低差約2メートルの坂もある。シビアな設定を乗り切るには、脚質や位置取りを問わず、ラストで確実に伸びる脚。すなわち瞬発力が必要だ。

 ダービーの王道ローテである皐月賞。そこで非凡な瞬発力を披露したのがドウデュースだ。上がり3F33秒8は過去10年の皐月賞で最速。実は同期間の皐月賞で「最速3F33秒台」をマークした馬はの3頭のみ。ダービー不出走のサトノアレスを除けば、15年ドゥラメンテ、16年マカヒキとダービーで“実質無敗”。春の中山開催の最終週に組まれる皐月賞は、基本的には荒れ馬場。時計のかかる状況で3F33秒台を叩き出すこと自体が希有(けう)であり、非凡な末脚の証明でもある。

 注目はもう一点。ドゥラメンテもマカヒキも、ダービーでは皐月賞より前の位置で運んだ。小回りの中山でどの程度の脚が使えるのか。後方待機で末脚の威力を把握した上で、ダービーでのベストポジションを選択。前者はM・デムーロ、後者は川田。名手の連続騎乗がなせる業だ。ドウデュースは5戦全てに武豊=写真=が騎乗。ダービー5勝は全て4角8番手以下からの差し切り。位置取りも仕掛けどころも熟知している。

 枠は7枠13番。フルゲート18頭となった92年以降のダービー枠番別成績を見ると、最多8勝の1枠優勢は明らか。ただ、外枠も健闘しており7枠は1枠に次ぐ5勝。差し馬の枠としては悪くない。あとは皐月賞の脚とレジェンドの腕を信じるのみだ。

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