【安田記念】二刀流カフェファラオ 砂の王者が芝でも見せ場、鞍上福永も好相性
2022年5月31日 05:30 迷ったときは数字が頼りになる。過去10年の傾向から勝ち馬に迫るG1データMAX。先週ダービーは4項目を全てクリアしたドウデュース(3番人気で勝利)を不動の本命と結論づけた。そんなデータ班が「第72回安田記念」でV候補に指名したのは…。芝適性を秘める、あの馬だ。
(1)前走 前走別の勝ち星は高松宮記念、京王杯SC、ダービー卿CTが最多2勝で並んでいる。好走馬のステップはバラバラでローテは気にしなくていい。レース名より着順が重要だ。
前走1~2着馬は【6・5・5・51】で連対率16%、複勝率24%。13年、15年、16年でワンツーを決め、グランアレグリアが勝った一昨年は1~3着を独占した。前走3~5着は【2・3・4・40】とまずまず。前走6~9着は【1・2・0・20】で17年の覇者サトノアラジンを最後に馬券圏内から遠ざかっている。前走10着以下は昨年、ダノンキングリーが8番人気で勝ったが【1・0・1・18】でパッとせす。基本的に前走で大敗した馬は厳しい。
(2)騎手 12年ストロングリターン、19年インディチャンプで勝った福永は過去10年【2・1・1・5】で勝率22%、連対率33%、複勝率44%。馬券圏外だった5走のうち、3走は4着2回、5着1回で掲示板を確保した。安定感が光る。
ルメールは18年1着モズアスコット以降、4年連続で3着以内に好走中。ただ、ここ3年は19年3着、20年2着、21年2着と1番人気での惜敗が続く。川田は【3・0・0・6】で勝率33%。2、3着こそないが単勝回収率は707%。一撃を秘めている。
(3)年齢 5歳は【3・5・3・41】で連対率15%、複勝率21%。19年2着アエロリット以降、3年連続で連対中。昨年は1着ダノンキングリー、2着グランアレグリアでワンツーを決めた。4歳は18年モズアスコット、19年インディチャンプ、20年グランアレグリアで3連覇。昨年は掲示板に載らなかったが過去10年【4・2・2・25】で単勝回収率は153%だ。
6歳は勝ち星こそ3勝で5歳に並ぶが近4年は3着以内がない。昨年は2番人気インディチャンプが4着に敗れた。7歳以上は【0・1・1・25】で馬券に絡んだのは16年3着フィエロ、17年2着ロゴタイプの2頭。
(4)調教師 カフェファラオ、サリオスで2頭出しの堀厩舎は12年ストロングリターン、15年モーリスで勝ち、トレーナー別で最多2勝。【2・1・0・6】で連対率33%を誇る。矢作厩舎は18年にモズアスコットが9番人気でV。12年、14年は2桁人気のグランプリボスが2着に入り、高配を提供した。今年はホウオウアマゾンが出走。東西のトップトレーナーに注目だ。
【結論】5歳カフェファラオは2月のフェブラリーSで史上2頭目連覇を達成した。初の芝挑戦となった昨夏、函館記念は9着と大敗を喫したが今回はダートで結果を出している東京マイル。鞍上の福永は安田記念と相性が良く、前走に続く騎乗は強みだ。データ分析から最も欠点が少なかった。ダート王者が芝G1でも見せ場をつくる。
矢作厩舎ホウオウアマゾンはマイラーズC2着で前走着順をクリア。東京マイルは昨年のNHKマイルC9着、前々走・東京新聞杯12着と不振だが母ヒカルアマランサスは同舞台の10年ヴィクトリアマイル2着馬。血統背景から適性はあるはず。ダノンザキッドは前走・中山記念7着が減点だがコンビを組む川田は過去10年で最多3勝。名手の手綱さばきに期待だ。1勝クラスから4連勝でマイラーズCを制した4歳ソウルラッシュも侮れない。(データ班)