【仏ダービー】スミヨン騎乗のヴァデニ圧勝! 凱旋門賞2番人気浮上で武豊ドウデュースの強力ライバルに

2022年6月6日 18:00

クリストフ・スミヨン騎手(19年10月撮影)

 5日に仏国のシャンティイ競馬場で行われた仏ダービーは、3番人気のヴァデニ(牡3=JC・ルジェ、父チャーチル)が5馬身差で圧勝し、G1初制覇を果たした。鞍上はC・スミヨン。勝ちタイムは2分6秒65。2着はエルボデゴン。1番人気だった仏2000ギニー覇者のモダンゲームズは3着、キズナ産駒のユズナは最下位の15着に終わった。

 この結果を受けて、大手ブックメーカーは仏G1凱旋門賞(10月2日、パリロンシャン)のオッズを更新。ウィリアムヒルはヴァデニを2番人気タイの8倍に設定した。

 1番人気は英ダービーを制したデザートクラウン(牡3=M・スタウト、父ナサニエル)で4倍。2番人気はヴァデニと英オークス2着のエミリーアップジョン(牝3=ゴスデン、父シーズスターズ)の2頭で8倍。4番人気は昨年G1を3勝したハリケーンレーン(牡4=アップルビー、父フランケル)で9倍となっている。

 日本馬はいずれも伏兵の扱い。ドウデュース(牡3=友道、父ハーツクライ)が9番人気タイの17倍、シャフリヤール(牡4=藤原、父ディープインパクト)とタイトルホルダー(牡4=栗田、父ドゥラメンテ)は21倍の12番人気タイとなっている。

 ヴァデニは中距離路線を歩む可能性もあるが、同年の日英仏ダービー馬がパリの夢舞台で激突すれば盛り上がりは必至。実現すれば武豊とキズナが参戦した13年以来、2回目となる。当時は仏ダービー馬のアンテロが3着、キズナが4着、英ダービー馬のルーラーオブザワールドが7着だった。

 日本調教馬は昨年までにのべ29頭が挑戦。99年エルコンドルパサー、10年ナカヤマフェスタ、12、13年オルフェーヴルの2着が最高着順となっている。

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