【宝塚記念】東の4歳2頭がリード タイトルホルダーの覇権かエフフォーリア復権か、横山兄弟対決も注目
2022年6月20日 05:30 上半期の総決算「第63回宝塚記念」は近年最強とも思える豪華キャストの競演。トップスターを目指して熱いバトルが展開される。昨年の菊花賞馬タイトルホルダーは年明けから日経賞、天皇賞・春と重賞連勝中。前走は2着に7馬身差をつける圧勝を見せた。対するは昨年の年度代表馬エフフォーリア。一敗地にまみれた大阪杯9着から巻き返しを期す。
今年の平地G1は関東馬が7勝に対して関西馬が4勝と東軍優勢の流れ。タイトルホルダーはオグリキャップ(90年=15万2016票)を上回り、宝塚記念歴代最多19万1394票を集めてファン投票1位に選ばれた。関東馬ながら阪神では菊花賞、天皇賞・春を勝ち2戦2勝と負けていない。
前走は勝負どころのラスト800メートルから11秒9→11秒5→11秒7とペースアップ、独り舞台で7馬身差の圧勝。胸のすくG1・2勝目だった。今回は行きたいタイプがズラリ。前でうまく運べるかが鍵。充実した今なら、好位からねじ伏せるシーンも十分。
エフフォーリアは前走の大阪杯9着でデビュー以来、初めて連を外した。初の長距離輸送やゲート内でのトラブルもあった。敗因がクリアになっているのなら、復権へ不安なし。昨年の年度代表馬が意地を見せる。タイトルホルダーは横山和、エフフォーリアは横山武。鞍上の兄弟対決も見ものだ。
レースの傾向として、ここで悲願のG1初Vを果たす馬が多い。それにピタリと当てはまるのがディープボンド。前走の天皇賞・春2着はカラ馬がいてアンラッキーな面もあった。それを含めてG1銀メダル3回、地力は引けを取らない。アリーヴォは前走の大阪杯がG1・2度目の挑戦で3着。一瞬、勝ったかという脚勢だった。1週前の動きが抜群。4歳を迎えて上昇一途、好調厩舎の勢いも見逃せない。
▽宝塚記念 ファン投票で出走馬を選出する有馬記念の「関西版」として60年創設。第1回は芝1800メートルで行われ、投票4位のホマレーヒロが優勝。66年から現行の2200メートル。レース名は阪神競馬場の所在地の宝塚市に由来。