【クイーンS】ウォーターナビレラ 復権へ譲れない始動戦

2022年7月25日 05:30

クイーンSで始動するウォーターナビレラ

 札幌では「第70回クイーンS」が組まれ 秋に向け桜花賞2着の3歳馬ウォーターナビレラがクイーンSで始動する。

 デビューから3連勝で阪神JF3着。クラシック路線ではトライアルを含めて3戦して5、2、13着。世代トップクラスの実績を積み上げてきたが、現状のままでは早熟のレッテルを貼られかねない。秋にG1戴冠を狙う上でも、古馬相手でも一歩も譲れない。新馬勝ちのある札幌は、持ち前の先行力にフィットする舞台だ。

 怖いのはローザノワール。前走ヴィクトリアMは単勝194・8倍の最低人気ながら、果敢にハナを主張。ゴール前までしぶとく粘って、3着に鼻差4着と大健闘した。タフな東京マイルG1で逃げ粘ったのだから、確実に力をつけている。今回のメンバーを見渡すと楽に逃げられそう。自分の形に持ち込めば、初の重賞制覇も十分ある。

 昨年の覇者テルツェットも当然警戒。G1ではやや力不足を露呈してしまったが、このメンバーならやれていい。昨年は函館開催だったとはいえ、洋芝適性は十分。3つ目の重賞タイトル獲得を狙う。巴賞を勝ったホウオウピースフルは当コースで新馬戦を制しており適性は高い。北海道に滞在して調整も順調。得意舞台なら一発あっていい。

 ○…ウォーターナビレラは、前走オークスで桜花賞2着激走の反動もあったか13着と大敗。昨年新馬戦を勝った札幌で立て直しを図る。16日に札幌入厩。20日には吉田隼(レースは武豊)を背に芝コースで1週前追いを行い態勢を整えた。武豊は「オークスはさすがに桜花賞の激走が影響したのか、レース後も息が入っていなかった。度外視していい。滞在競馬も合うと思うよ」と期待していた。当週追い切りは武豊が騎乗して感触を確かめる予定。

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2022年7月25日のニュース