【キーンランドC】ウインマーベル ブリンカー大変身、陣営「効果てきめん」

2022年8月24日 05:00

 【東西ドキュメント・札幌=23日】早朝の調教中、馬場の門扉に止まっていたカラスが突然、羽ばたいた。驚いて鼻を鳴らす馬、横に飛ぶ馬もいる。そんな騒ぎもウインマーベル(キーンランドC)はどこ吹く風。眠たげなまなざしでカラスの姿をぼんやり見つめていた。「いつもボーッとしている馬なんです。普段の調教も全然動かないですよ」と馬上で苦笑いする芝崎助手。「でも、レース直前にブリンカーを着けた途端、スイッチが入る。効果てきめん。この馬具で一変しました」。かつて小桧山厩舎で重賞3勝スマイルジャックを担当した腕利き助手も馬具の効き目を強調した。

 昨年10月にブリンカーを着けた途端、未勝利戦、福島2歳Sを連勝。今春も橘S、葵Sを連勝し、一昨年開業の深山厩舎に重賞初タイトルをもたらした。「ブリンカーは慣れてしまうと効き目がなくなる。だから、発走直前、ゲート裏まで着けません。同じ休養明けでも気配はファルコンS(15着)より断然上ですよ」。腕利きの言葉に梅崎は鼻を利かせるのだった。

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