【新潟記念】定石ローテのヒートオンビートなど見逃せない友道勢“3本の矢”

2022年8月30日 05:25

友道厩舎の(左から)レッドジェネシス、ユーキャンスマイル、ヒートオンビート

 新潟最終週を飾るサマー2000シリーズ最終戦「第58回新潟記念」を当てて気分良く夏競馬を締めくくりたい。「up to データ」では過去10年のデータを探って、狙える馬を探していく。

 《人気》1番人気は【2・2・0・6】、2番人気は【3・0・1・6】。1番人気は02~13年で12連敗したが、連対率40%なら悪くない。3~5番人気は優勝馬なしと不振。6番人気が2勝、7番人気、10番人気、12番人気が各1勝。伏兵の大駆けは警戒したい。

 《世代》3歳が【1・0・0・7】、4歳が【2・3・3・23】、5歳が【3・4・4・38】、6歳が【2・3・1・40】、7歳が【2・0・2・24】、8歳が【0・0・0・6】。4~6歳が優位ながら、突出した世代はない。3歳は18年ブラストワンピースが1番人気で制したが、ダービーで5着に入った実績馬だった。残る3歳の7頭は着外。ラジオNIKKEI賞1着のフェーングロッテンは楽な戦いとは?8歳は厳しく、プレシャスブルー、前走Vながらもゴールドスミスは苦戦だろう。

 《ハンデ》52キロが1勝、54キロが1勝、55キロが3勝、56キロが4勝、57キロが1勝。13年に52キロの10番人気コスモネモシン、14年に3歳でハンデが考慮された54キロブラストワンピースの優勝例はあるが、55キロ以上が優勢。軽ハンデ馬は苦戦と言わざるを得ない。

 《前走》七夕賞、函館記念、小倉記念が4連対。優勝馬7頭は7月以降の夏競馬を使っていた。残る3頭は16年アデイインザライフ(3月常総S1着)は前走V。18年ブラストワンピース(5月ダービー5着)、19年ユーキャンスマイル(4月天皇賞・春5着)はG1出走組。夏の疲れを気にするより夏稼働馬が強い。逆に前走が6月以前でG1不出走組は駄目。今年だと、5月目黒記念4着ディアマンミノル、6月鳴尾記念6着カイザーバローズは“鬼門ローテ”だ。

 《結論》小倉休催期間があった影響で小倉記念組が不在。注目は新潟記念5勝目に挑む友道厩舎の3頭。同厩舎は新潟記念で【4・0・0・4】で勝率50%と驚異的。七夕賞2着のヒートオンビートは新潟記念Vの定石ローテ。19年新潟記念Vの7歳ユーキャンスマイルは今夏稼働していないが、天皇賞・春13着の前走G1出走組。3年前も天皇賞・春5着から直行だった。もう1頭、七夕賞15着のレッドジェネシスは好走が目立つ4歳で激変十分。友道軍団の“3本の矢”は目が離せない。(データ班)

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