【秋華賞】国枝厩舎の秋 エリカヴィータ反撃可能

2022年10月11日 05:17

オークス9着から巻き返しを期すエリカヴィータ

 過去10年の傾向から好走馬を探す「G1データ王」。今週は3歳牝馬3冠最終戦「第27回秋華賞」だ。舞台は昨年に続き阪神競馬場。データ班が導いた最有力候補はオークスからの反撃を期す名門厩舎の素質馬だ。

(1)重賞実績
 優勝馬10頭中8頭に「重賞での勝利経験」があった。17年ディアドラ(同年紫苑Sを勝利)から5年連続で継続中だ。該当しなかった14年ショウナンパンドラ、16年ヴィブロスも前哨戦の紫苑Sでの2着があった点に注目。「春の実績馬VS夏の上がり馬」という構図になりがちな秋華賞だが、条件戦を勝ち上がって賞金を加算したような馬は厳しい。今年で言えばストーリア、ブライトオンベイス、モチベーションの勢いは魅力に映るが割り引きが必要だ。

(2)ローテーション
 過去10年、前後半の5年ずつで傾向がくっきり分かれる。近4回は18年アーモンドアイ、19年クロノジェネシス、20年デアリングタクト、21年アカイトリノムスメとオークスからの直行組が4連勝中だ。外厩施設の充実で夏休み中に心身の成長を促しつつ、本番に向けて状態を仕上げることが可能となった。オークスからの直行組は【4・0・0・14】で勝率22%と高い数値を誇る。休み明けだからと減点するのは時代遅れだ。次点でプッシュしたいのが紫苑S組。重賞に昇格した16年にヴィブロスが優勝。翌年もディアドラが勝利した。近3年の2着も全て紫苑S組の関東馬が頑張っており、勝率は6・7%ながら連対率は20%をマーク。有力ローテとして注目したい。一方、当初は圧倒的に優勢だったローズS組は15年ミッキークイーン以降、勝利がない。毎年、出走数は多いはずだが近4年は2着すらないのが実情だ。勝率は4・3%にとどまる。今年のローズSを制したアートハウス。ポテンシャルは認めるがデータ的には狙いづらい。

(3)調教師
 秋華賞で断然の成績を残すのが国枝厩舎だ。18年アーモンドアイ(1着)、19年カレンブーケドール(2着)、20年マジックキャッスル(2着)、21年アカイトリノムスメ(1着)と4年連続で連対中。7頭を送り出して4連対、単勝回収率は145%と驚異の好走率で他を寄せ付けない。10年の3冠牝馬アパパネも手がけた名門厩舎の手腕。ひと夏を越した3歳牝馬が見違えるように成長しているのは、もはや秋の風物詩だ。

結 論
 ◎はエリカヴィータ。叔父に高松宮記念連覇のキンシャサノキセキがいる良血で、セレクトセールでは2億円近い価格で落札された素質馬だ。秋華賞と同じ2000メートルのフローラS(1着)でセンスのいい走りを見せ、頭角を現した。6番人気で挑んだオークスは9着に敗戦したが、この夏はノーザンファーム天栄で英気を養った。美浦トレセン帰厩後も軽快なフットワークで日に日に状態を上げている。前走時440キロと小柄な部類だが、昨年のアカイトリノムスメが448キロ、その他にも440キロ以下の馬が3勝と馬体の大きさはあまり関係ない。名門厩舎の素質馬がラスト1冠で大きく羽ばたく根拠はそろっている。 (データ班)

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