【福島記念】ユニコーンライオン 復活逃走劇 蹄葉炎克服で重賞2勝目
2022年11月14日 05:19 秋の福島開催の名物ハンデ重賞「第58回福島記念」が行われ、10番人気のユニコーンライオンが逃げ切りV。昨年の鳴尾記念以来、重賞2勝目を飾った。
逃げは競馬の華。ハナに行きたい馬が勢ぞろい。外からもライバルが主張したが、ユニコーンライオンは譲らなかった。4角手前でライバルの手応えがなくなる中で、悠々と直線へ。サトノセシル、アラタが迫ってきたが押し切った。国分優は「自信を持って乗りました。この枠に決まった時点で、絶対にスタートだけは負けないようにと思っていた。(迫ってきた他馬は)眼中になかったです」とさらり。
昨年、鳴尾記念V、宝塚記念2着で軌道に乗ったと思ったが、蹄葉炎を患った。何とか復帰したが、3走連続で2桁着順。そこからの復活の逃走劇だった。矢作師は「1年前ぐらいは死にかけて、よくぞここまで復活してくれた。本当にうれしい」と感動の面持ち。昨年のパンサラッサと同じ逃げ切りでも、違った喜びがあった。
僚馬はここからG1馬になった。気になる次走について「ジャパンカップに登録しました。ただ、中1週だし、2400メートルは少し長いので、そこは慎重に考えたい」と話した。みちのくを沸かせた逃走者の復活は、まだプロローグに過ぎない。