【マイルCS】サリオス ムーアと3年前の再現だ!

2022年11月14日 05:22

3年前にG1制覇に導いたムーアを鞍上に迎え、完全復活を目指すサリオス

 秋のマイル王決定戦「第39回マイルCS」は京都が改修工事中のため、3年連続で阪神開催となる。今年はG1馬5頭がエントリーする豪華版。4頭参戦する3歳馬がメンバーに厚みを持たせる。短期免許を取得して騎乗する外国人騎手が花を添え、名手たちの腕比べも楽しみな一戦だ。

 サリオスが重賞連勝へ突っ走る。前走の毎日王冠はコースレコードV。パドックを周回する姿に一糸の乱れもなく、ボリュームにあふれた馬体にほれぼれするばかり。半姉サラキアは5歳で重賞初V。その年の有馬記念で2着と息長く活躍した。年を重ねて深みが出る血筋、まだ奥がある。この舞台は19年朝日杯FS勝ち。当時の鞍上ムーアを再び迎えて完全復活へ。約3年ぶりのG1Vを目指す。

 白毛のアイドル・ソダシは芝のマイル戦でG13勝を含む4戦4勝と一度も負けていない。前走の府中牝馬Sは直線でいったん先頭、勝ちパターンはつくっている。叩き2走目で持ち場のマイル戦。本領発揮といく。4頭が出走する3歳馬の中ではセリフォス。デビューからずっとこの距離を使われ、今年は走るごとに時計を詰めている。全て1分32秒台とハイパフォーマンス。前走の富士Sは過去10年で2番目に速い勝ちタイム。直線で徐々に外へ誘導、計ったように差し切った。G1初Vへ機運は高まる。初コンビを組むレーンの手綱さばきに期待だ。

 《調教も順調》サリオスは秋初戦の毎日王冠でコースレコードV。20年毎日王冠以来、丸2年ぶりの復活白星を飾った。2歳時に朝日杯FSを勝った思い出の阪神マイルでG12勝目を狙う。堀師は「相変わらず、こなしの硬さをケアしつつの調整ですが、心肺機能は維持できていて、加減せずにしっかり調教を積めています。朝日杯FSのムーア騎手とのコンビですし、勝ってこの馬の能力を見せたい」と頂上を見据えていた。

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