【マイルCS】ファルコニア 得意の阪神で一発狙う、高野師「めちゃくちゃ状態はいい」

2022年11月16日 05:30

 【G1ドキュメント・栗東=16日】火曜朝の栗東はポカポカ陽気。田村はタイミングを見計らって高野厩舎に向かった。高野師にファルコニアの状態について聞くと開口一番「めちゃくちゃ状態はいいですよ」と明るい表情。陣営の自信が伝わってきた。

 前走・京成杯AHで待望の重賞初制覇。好位の外から力強く脚を伸ばし、ゴール前は2着ミッキーブリランテとの激しい叩き合いを首差で制した。その後は宮城県の山元トレセンで放牧を挟み、G1舞台に照準を合わせた。「今の状態の良さは前走から間隔が空いているのが一番です。フレッシュ感があるし、牧場でいい時間を過ごすことができた」と手応えを口にする。

 阪神芝は今春のマイラーズC3着を含め【3・2・2・1】と好成績。唯一の着外も6走前・アンドロメダS4着だから安定感が光る。マイルCSは京都競馬場の整備工事に伴い、今年も阪神開催。指揮官は「成績を見ても阪神は合っている」とコース適性の高さを強調した上で「この舞台で開催するマイルCSに使いたかった」と力強く語った。

 母カンビーナは米国G1の11年アメリカンオークス覇者。期待の血統が5歳秋を迎え、本格化を遂げた。ようやくたどり着いたG1舞台は、不安よりも期待の方が大きい。先行して良し、控えて良しと展開に応じて立ち回ることができる自在性は大きな強みだ。得意コースでビッグタイトル獲得を狙う。

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